皆さんこんにちは。
つい先日(2021年8月末頃)、私の祖父が病院へ入院しました。
入院したこと自体は初めてではないのですが、後期高齢者になって以降は初めてでした。
そんな祖父が今回の入院を機に要介護になったお話をしたいと思います。
あ、先に言っておくと、一生寝たきりになったというほど重い話ではないので悪しからず(笑)。
祖父の人物像
祖父は今年81歳で昭和15年、1940年生まれです。
自営業でレッカー車関係の仕事を行なっており、バリバリ働いていたり趣味に没頭したりする人だったそうです。高度経済成長期やバブル時期と働く時期が被っていたのでなかなか儲かったのではないかと思います(笑)。妻(祖母)を50代の頃に乳がんで亡くしており、それ以降は一人暮らしでした。
何度か過去に入院歴はあるのですが、その頃はまだ60代前後であり、身体も丈夫だったのか特に大きな問題はなく退院して普通に生活を送っていました。ちなみにその時の入院は狭心症で心臓にステントを入れまして、それ以降は血をサラサラにするお薬の抗凝固剤を内服し続けています。
祖父の人物像はざっとこんな感じです。
入院までの経緯
祖父も今年で81歳になり、やはり筋力の衰えもあって少し歩き方がおぼつかなくなってきてはいましたが、一人暮らしは送れていました。
しかし、とある日に転んで頭を打ってしまい、少し出血しました。その時は大事には至らなかったのですが、その後徐々に歩行時にふらつくようになったり、話が通じにくいことがありました。
すると、数日後にほとんど歩けなくなってしまいました。何日か様子を見ましたが、一向に改善しないため、かかりつけ医を受診するも熱中症の診断。帰宅途中にやっぱりおかしいということになり、医療情報センターに相談の連絡をすると『救急車を呼ぶように』との指示があり、救急車を呼んで大学病院へ搬送されました。
救急で診てもらった結果、『慢性硬膜下血腫』との診断で同日緊急手術することになりました。
入院後の経過
手術は無事成功し、数日様子を見て問題なければ退院するという方針となりました。
しかし、入院中は環境の変化からなのか、認知機能が少し怪しくなってきました。会話が通じにくいというか、話が噛み合わないというか…そんな感じです。
入院中に一度トイレで転倒をしたものの、それが原因で病気が悪化することはなく、数日後無事に退院できました。
入院中のことで気になったことがあり、それは『リハビリがなかった』ことです。詳しくは後ほど書きます。
退院後の生活
結局入院していたのは約1週間。
その間にリハビリがなかったからなのか、自宅に帰ってからは足元がおぼつかず、2階に1人で上がれないぐらいに日常生活動作(以下ADLで)が落ちていました。それに加え、認知機能の低下もあり、先ほど上でも書いたように話が通じにくい・噛み合わないことが多くなっていました。
1人での生活は厳しいですが、いろいろな事情があり同居することは困難なので、私の母親が毎日もしくは各日に祖父の家を訪れて食事を準備したりしていました。同じ階のトイレやお風呂はなんとか1人でできるかな、といった感じです。
とりあえずこのままではいけないということで介護保険を申請することとなりました。介護保険申請後のことは別の記事で書く予定です。
祖父の今回の入院で経て感じたこと
狭心症で入院したことはあれども、介護が必要になるようなことはなかったので、今回の入院でガクッとADLが落ちたことは驚きました。よくよく考えてみれば、高齢者が入院すると一気に身体機能が落ちるとはよく一般的に聞きますし、当たり前のことなのかもしれません。
しかし、いざ自分の身内がそうなる場面に直面すると、やはり驚いてしまいます。筋力もガクッと落ちて認知機能もかなり怪しくなってしまいました。
そこで一つ思うことは、今回のようなADLの低下を防ぐためには入院中のリハビリが必要だったのではないかと思います。入院中に主治医から「今回はリハビリは必要ないかと思うので入れてません」と言われ、リハビリが行われることがなかったのです。
入院中にリハビリがなかった場合は基本的に丸一日ベッド上で過ごすことになりますし、筋力の低下は避けられないでしょう。昨今は入院中にほぼ全例リハビリを行うといった方針の病院もあると聞きますし、高齢者の身体機能を維持するためには必要なことなんだと改めて実感しました。
今回の入院で言われるがままにリハビリをしなかったのはこちら側の反省点かなと思います。次からはこちらからリハビリをやってもらえるようお願いしようと思います。それが100%通るかは分かりませんが、言われるがままにするよりはいいのではないかと私は思います。
以前、近所のお婆さんが入院したら筋力がガクッと落ちて自分で歩けなくなってしまった人がいたのですが、退院後にリハビリ特化型のデイサービスでみっちりとリハビリを受けると見事に回復し、自分一人でしっかりと歩けるようになっていました。リハビリはやっぱり大切なんだなぁと改めて実感した出来事です。
そう思うとやはり今回入院中にリハビリをお願いしなかったことが悔やまれます。
おわりに
今回は祖父が入院して介護が必要になったところまで書かせてもらいました。今後は介護保険申請後にケアマネジャーさんについてもらい、介護サービスを利用していく予定です。
介護が必要になったとはいえ全く自分で何もできなくなったわけではなく、まだまだ本人らしく自分の力で生きられるようサポートしていきたいと思います。
そして介護サービスもうまく利用してみて、その辺の体験談も今後書いていきたいと思いますので、読んでいただけると嬉しいです。
それではまた次回。