2020年9月7日から連載が始まった高校生家族という漫画があります。
あらすじをご覧の通り、序盤こそ高校に家族がいるという状況に翻弄される光太郎というギャグ漫画としてのストーリー展開が主でした。
しかし、作中で時間が経ち、家族一人ひとりが部活に入ってからこの作品は本領を発揮し始めます。今や「笑える!けど、同時に熱くなれる!」青春漫画として評価されています。
季節は春…晴れて高校1年生となった少年・光太郎。
さわやかな青春の気配に期待を膨らませていた彼の高校生活が、家族によってぶち壊される…!?
『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』の仲間りょう新連載!!
家族ギャグ×学園ギャグの、今までありそうでなかった新ジャンルの笑いをご堪能あれ!!
https://www.shonenjump.com/j/rensai/koukousei.html
https://www.shonenjump.com/j/rensai/koukousei.html
作者の仲間りょう先生は 磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~ の読み切りで連載デビュー。
背景・登場人物すべてが浮世絵で描かれるという、ジャンプどころか漫画界においても前代未聞の作品でした。そんな奇抜な世界で主人公・磯兵衛が送るゆる~い日常は、一度読んだら忘れられないインパクトがありました。
こちらは第一話が掲載と同時にアニメ化されるという優遇を受けています。
第一話が掲載と同時にアニメ化されるという優遇を受けています。
磯兵衛の連載終了後。2016年に『Canvas』という読み切りがジャンプに掲載されました。
Canvasは浮世絵で描かれてこそいないものの、登場人物全員が一頭身……いや、頭からスラッとした両手両足が生えている……という狂気としか言いようのない世界観。こちらも読んだら忘れられない……というか、トラウマになりかねないインパクトを残しています。
故に、高校生家族もいわゆるインパクト重視の「出オチ」作品ではないかと思っていたのですが……
序盤ではシュールギャグを前面に出していた高校生家族。
しかし、父:一郎がバレー部に入学してから、作品としてターニングポイントを迎えます。
家谷一郎さんは45歳。中学ではバレー部のエースでしたが、実家を支えるために高校進学を断念した過去があります。そんな一郎さんが失われていた時間を取り戻すかのように、全力でバレーに打ち込む姿がアツイんです。
ただバレーしてるだけでなく部員との交流もポイント。時に協力し合い、時にぶつかり、でも時に年長者として助言もする。ただ一般的な高校生活をなぞるのではなく、人生経験を積んだ一郎さんにしか味わえない青春を過ごしているのがたまらくアツイんです。
そのアツさたるや、ハイキュー!!の古舘春一先生が
「連載時期カブってなくてよかった…食われるとこだった…」(単行本二巻の帯コメントにて)
と戦慄していたほどです。
笑えるし、感動もできる。とにかく、「自分も頑張ろう」って元気をもらえるのが高校生家族です。
省略しましたが、主人公:光太郎くんや、一郎さん以外の高校生家族(母:静香、妹:春香、ペット(猫)ゴメス)に焦点が当たったストーリーもおすすめです。
ご興味があればぜひ読んでみてください。
↓英訳もあるのでそちらもよろしければ!
https://my-study-abroad-struggle.com/?p=968
最後に、この漫画の名言を紹介します。
「思い出ばっかり振り返ってちゃ……すぐにおじさんになっちゃいますよ」